虫歯は風邪と並ぶほど、世界中で一般的な病気です。
ものを食べたり飲んだりした後に歯みがきをせずにいると、そこから菌が繁殖し、歯を蝕んでいきます。
歯髄まで達した虫歯は神経を取らなければいけなくなり時間がかかる根の治療をしなければなりません。
神経をとることにより歯は弱くなり寿命が縮んでしまいます。
神経を取らないようにするためになるべくはやめに治療することにより歯の寿命を格段に伸ばすことがお年をとってもおいしくご飯を食べれるということにつながります。
歯周病とは簡単に言うと、お口の中に残った食べかすが細菌を増殖させ、その細菌がずっととどまることによって歯を支えている骨を溶かし、その状態が長期間、続くことによって痛みが出て、最終的に歯がグラグラになり歯を抜かなければいけない状態になる病気(細菌感染症)です。
最近では、歯周病に対して研究が飛躍的に進歩し、歯周病に対する治療の仕方が昔に比べて良質なものになってきています。
しかし、虫歯の治療と同じく、歯周病においても悪くなればなるほど治療の成功率は低下します。
歯周病はいろいろな原因により引き起こされる病気です。 一番の原因は歯垢(簡単に言うとたべかす)ですが、その進行を大きく促進するのがかみ合わせと考えられます。人間のかみ合わせは年齢を重ねることにより良くも悪くも変化していきます。
歯ブラシの良し悪し、かみ合わせを定期的に診査することにより、悪い状態を早い段階で改善し、良好な状態を維持していくことが理想の歯周病治療と考えています。
俗に言う「親知らず」とは、第三大臼歯、または、智歯とも言い、前から数えて8番目の歯です。
上下顎左右に4本あって、ちゃんと噛んでいる人もいますが、人類では第三大臼歯の退化傾向が著しいようです。全く生えてこない人や、顎が小さく、第三大臼歯が途中で第二大臼歯の後で横たわっていたり、ねじれていたり、完全に骨の中に埋伏しているのを見かけます。
顎の奥の方にスペースがないと、上の方へ真っ直ぐ生えてきません。横たわったまま、上に歯肉が覆い被さり、食べ物の残渣物がたまりやすく、ブラッシングしにくくなり、虫歯になりやすくなります。そして、手前の歯にも虫歯を作りやすくなります。
また、疲労や他の病気などで体の抵抗力が落ちた時に歯肉に炎症が起こって、腫れ上がる場合が多く見受けられます。ひどくなると、顎下リンパ腺まで炎症が波及していきます。この場合は、抗生剤などや鎮痛剤などを投与して、炎症がおさまってから抜歯した方が良いでしょう。
このような可能性があることを考慮すると、痛くなくても早めに抜いておく方が良いでしょう。
審美歯科とは、従来の虫歯や歯周病の治療など、通常の歯科で行っている治療に「美」という視点をプラスした歯科治療です。
歯を白く綺麗にしたり、歯並びを綺麗にしたり、歯ぐきの色を美しいピンク色に改善するなど、健康的で美しい口元を作ることを目的としています。
審美歯科治療により健康美・美しい笑顔を手に入れ、自分に自信を持つことにより、人生をより豊かにして下さい。
病気に限らず、歯も最もいい状態は虫歯や歯肉炎・歯周病などお口のトラブルが発生する前に原因を作らないように予防することです。
北欧では80歳で20本の歯を残している方が非常に多い中、日本人は毎日、歯磨きを欠かさずにしているのに、歯の残っている本数は80歳で平均5本です。
この違いは“磨いている”と“磨けている”の大きな違いにあります。一度、歯医者さんで正しい歯の磨き方の指導を受けましょう。
当院では歯面に対するフッ素塗布を積極的に取り入れています。
フッ素は歯に取り込まれることにより虫歯抑制効果があります。
フッ素の効果としては、歯科医院のみで扱える濃度の濃いフッ素を歯面に一定時間塗布することにより虫歯になりにくい歯にします。
入れ歯というのは歯周病などが原因で、歯を歯根ごと失ってしまった方が、
そのすき間を埋めるために入れる、補綴物の総称になります。
一般に入れ歯というと、高齢者の方が全ての歯を人工物に変えた〝総入れ歯〟をイメージされる方が多いようですが、入れ歯といっても、2、3本の歯をバネで固定する〝部分入れ歯〟もありますし、その形態は様々です。